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再びSTAPがらみの話

小保方サンの論文は調べれば調べただけ、色々な事が出てくるようで、びっくりしてしまう。ここ数日は博士論文が調べ上げられているようで、本文、参考文献リストにコピペが見つかってきたとか。

生命科学分野に居る私たちの周辺でも、まさか、ここまでとは、とびっくりするばかり、な状況になってきた。RNA研究でねつ造問題が噴出して以来、分子生物学会などでは年会で研究倫理にかかわるシンポジウム/セミナーが開かれて、特に若い人たちへの論文作製時の適正なデータの取り扱いなどについて啓蒙してきていた。その中を育ってきたはずの若い人にこういう問題が発生するとは。

博士論文の問題は、論文の審査をした人として名前を連ねている早稲田大学と、博士論文の内容になる研究の実際の指導をした東京女子医大、ハーバードの教授たちは何をしていたのだろう。報道されている事が事実であれば、分野外の人間であっても一読で論文の体をなしていないのは明らかにわかるはずのレベルで厳しい叱責とともに書き直しを命じられるレベルだ。引用論文リストがコピペで、本文との関連付けがきちんとしていないというのだから。ただ、コピペに気づかなかっただけならまだしも、まともな審査をしていないと大学が指弾されるべきれべるまでいっている。こういういい加減な指導を受けて育った結果だと考えれば、Nature論文の杜撰さは理解できる。

びっくりするのは、これらの記事を見て、コメント欄を見ると、これくらい問題ないなどというコメントが散見される事。確かに、学術論文は事実の記載であって、大事なのは実験結果であり、それを記述する文章は、文学的な自己表現の文章ではないので、文章、言い回しの細かな類似性自体は大騒ぎする問題ではない。決まりきった書き方で淡々と事実を書くとほとんど同じ文章に自然になるし、それは問題ではない。でも、この人のように長文を丸ごとコピペするのは常識外だと思う。ここまでのものが許容できるという人は、かなり問題があると思う。学位論文の研究背景の説明の部分は、自分が大学院在籍中に自分の研究テーマ周辺の知見について勉強してきたものを見せるところであるはず。一般向けの解説文を丸写しではなく、自分が読んできた論文から得た知識をつなげて引用しながら、自分の仕事の意味の位置づけを分野外の人にもわかるように説明するところのはず。お手本にした文章があるにしても、自分の研究の理解を助けるための背景説明であるのだから、丸写しはあり得ない。それでいい、というような指導を受けていたのだろうか。。。

STAPそのものの真偽は、まだ、わからないが、データの扱い、論文の書き方に関する研究倫理をテーマにしたシンポジウムが関連諸学会で再度、盛んに行われる事になりそうだ。

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